福島市立野田中学校の栽培体験学習の授業が18日、7年ぶりに再開しました。地元農家の協力を受けて、生徒たちはナシの摘果作業を体験。今年度は、袋かけや収穫作業など今後の作業を生徒が体験するかは未定ですが、生産者たちは、従来のように一年を通した体験学習に戻るための大きな一歩と喜びました。
同中学校では平成18年から、地元産業を学ぶ目的で、総合的な学習の時間を活用して梨の栽培体験学習を行っていました。生徒は一年を通して梨の花粉交配、摘果、肥大調査、袋かけ、収穫などの作業を体験し、地元が梨の産地であることを体感します。
東京電力第1原子力発電所事故以降、体験学習は中止していたが、昨年、地元生産者らが中学校に再開を提案。既に計画をしていた学校行事などと調整しながら、一部の作業を体験する形で、今年から体験学習が再開しました。
摘果作業には3年生108人が参加し、受け入れ農家9軒の畑で摘果作業を行いました。生徒たちは「初めて摘果をやった。どの実を落とすのか選ぶのが難しかった」と話し、受け入れ農家の代表を務める阿部哲也さんは「畑に子ども達が来ることは農家の励みになる。来年は、年間を通して実施できると嬉しい」と話しました。