東京電力福島第1原子力発電所事故の影響で生産を休止していた飯舘村のサヤインゲンが19日から、出荷再開になりました。18日にはJAふくしま未来インゲン部会の末永瑞夫さんが収穫と選別作業に汗を流しました。
飯舘村は元々サヤインゲンの1億円産地で、約150戸の農家が生産をしていました。味の良さから市場でも評価が高く、大田市場では「イータテブルー」の愛称でブランド品として他産地よりも高値で取引されるほどでした。しかし、震災で避難指示区域に指定されたことで生産は途絶えていました。
末永さんは震災後もサヤインゲンの復活を願い、避難場所の福島市から飯舘村に通って畑の管理を続けていました。そして、今年3月に避難指示が解除となり本格的な栽培を開始。県のモニタリング検査で安全性が確認されたことから出荷再開となりました。
初日は約40キロを福島市内の市場に出荷。今後9月頃まで収穫作業は続きます。末永さんは「やっと出荷出来たことが嬉しい。今回の出荷をきっかけに今までの生産者も戻ってきてくれるといい」と話していました。