東京電力福島第一原子力発電所事故で被害に遭った伊達郡川俣町山木屋の遠藤進さん・安子さん夫妻が今月から小菊の出荷を始めました。1日100本程度をJAに出荷しています。震災から6年ぶりの出荷に喜ぶ一方、来年度に向けた課題も見えました。
遠藤さん夫妻は当JA福島地区花き専門部会に所属しています。震災後、山木屋の自宅と畑が避難指示区域に指定されたため、営農は休止していましたが、帰還後にすぐに営農再開できるよう、平成27年からJAの協力を受けて畑の準備を続けてきました。
小菊の出荷は12日から開始。一部寒さの影響で変色が発生しましたが、こまめに管理を続けたことで生育もよく病気の発生も無い状況です。JAの営農指導員は「昨年定植して、3~4月の時点では伸び悩んでいた。そこから思い切ったかん水をしたことで、背丈もボリュームも申し分ない」と話します。進さんは「今年は様子を見る年。今年見えた課題を来年改善していきたい」と意欲を述べました。