南相馬市鹿島区の堀千夏子さんは今年から、茎1本に1花を咲かせるコサージュ仕立てのトルコギキョウの出荷を始めました。昨年参加した県のセミナーで仕立て方を学び、見た目の綺麗さに惹かれてすぐに導入。管理に手間はかかりますが、通常よりも高値で取引される利点もあります。出荷初日の25日には75本をJAに出荷し、今後ピークとなる7月中旬には更に数は増えていく見込みです。
当JAトルコギキョウ生産部会の部会長でもある堀さんは、部会が立ち上がった平成27年から、JAや「復興応援 キリン絆プロジェクト」の支援を受けそうま産のトルコギキョウをブランド化するために規格統一や技術向上に向けた取り組みを行ってきました。
日本一のトルコギキョウの産地である長野県を視察した際に、自分でももっとこだわった商品を作りたいと感じてコサージュ仕立てへの挑戦を決意。昨年11月から管理を続けてようやく初出荷を迎えました。
トルコギキョウの一般的な規格は茎1本に対して3つの花と3つの蕾をつけた状態で、この仕立て方もこまめな芽かきは必要になります。花を1つしか残さないコサージュ仕立てはよりこまめな管理が必要になりますが、栄養分が花に集中することで大輪になり、花がより引き立ちます。
堀さんは「今年は最初なので、栽培して出荷することが目標。設備の充実や省力化などの課題も見えたので、来年に向けて改善していきたい」と話していました。