全国的に養蚕業が衰退する中、当JA管内でも養蚕農家が減少しています。最盛期には全国に220万戸以上を誇りましたが、現在は100戸を切る目前まで迫っています。管内に残る農家もわずか10戸になりました。
二本松市の安斎孝行さん(72)は約50年にわたり養蚕を営み、現在も妻や息子と共に3品種あわせて約30万匹の蚕を飼育しています。これまで数々の農業賞を受賞するなど、養蚕に対する功績が高く評価されています。
安斎さんはこの日、6月下旬の繭の出荷に向けて蚕の世話に励みました。毎日畑から桑の葉を取ってきて、自動飼育装置を使って蚕に与えています。最盛期には1日3回、合計600㌔を給桑します。30万匹の蚕から約500㌔の繭を生産します。
安斎さんの繭は、2033年の伊勢神宮式年遷宮で使用される御料糸の一部にもなる予定で、今から準備に取り掛かり心を弾ませています。また、地域の小学校に蚕を提供し、養蚕について学ぶ機会を作っています。
安斎さんは「養蚕は単なる農業ではなく、伝統産業で文化ともいえる。大切に守っていきたい」と語りました。







