当ＪＡふくしま未来そうま地区営農企画課営農企画係兼営農指導員トレーナー兼担い手支援係の蒔田和也さんが、２０日に神奈川県横浜市の新横浜プリンスホテルでＪＡ全農が開いた「ＴＡＣ・出向く活動パワーアップ大会２０２５」のＴＡＣ部門に出場し、優秀賞を受賞しました。

　本大会は、全国のＴＡＣによる担い手支援の優良事例を発信し、活動のレベルアップを図ることを目的に開催されています。蒔田さんは「自己資金ゼロでも、『ここで農業を始めたい』実現に向けた生産者とＪＡの歩み」と題し、新規就農者支援の取り組みを発表しました。

　蒔田さんは、新規就農希望者との面談を重ね、栽培技術の習得、資金調達、農地の確保の三つの課題に重点的に取り組みました。栽培技術の習得では、園芸ギガ団地での実践的な研修と定期訪問を組み合わせ、意向の確認や今後のスケジュール調整を行いました。資金調達については、行政と連携し各種資金制度を活用して資金を確保。農地の確保では、農業委員会の斡旋による農地の適正評価や、土壌分析に基づく土壌改良・施肥提案を実施しました。

　また、ＪＡの部会組織への加入を促し、生産者間の交流を通じて栽培知識の向上にもつなげました。蒔田さんは「指導・支援というより、伴走者として生産者と向き合い、信頼関係を築くことができた」と語りました。