当JA伊達地区本部は31日、当JA初の高校生を対象とした食農授業を開きました。伊達市の聖光学院高校福祉探求コースの3年生29人が参加しました。
同地区では、管内の園児や児童、生徒を対象とした食農教育に力を入れています。今年度は特に米に関する授業を展開しており、バケツ稲で米を育てる授業などを実施しています。
同地区地域支援課の職員が「食農せんせい」として講師を務めました。グループ討議では、米の高騰が起こった理由について協議。生徒からは異常気象や担い手不足などさまざまな意見が出されました。
また、高校生が生産者になりきって農業の流れを学ぶシミュレーションゲームを行いました。農作物を育てるために必要な肥料や農薬の役割、化学肥料の原料の多くを輸入にたよっている現状などを学びました。ゲームを体験した生徒は「農業は肥料や機械などにお金がかかり、農家さんが利益を出すために苦労していることがわかった」と振り返りました。農産物を未来へつなぐために高校生の立場でできることとしては、SNSでの情報発信や地産地消を心がけたいといった声が聞かれました。
同校では12月まで3回にわたって授業を行い、生徒主体で農業を後世につなぐための取り組みを行います。







