福島市立西根中学校の生徒は24日、福島市飯坂町のリンゴ農家を訪れて花粉交配の作業を行いました。
同取り組みは1978年から始まった「生産学習」の一環で、今年で47回目。郷土の自然や産業に触れ、勤労体験を通して豊かな人間性の育成と農業に対する理解を深めることを目指しています。
生産学習には1年生18人が参加。リンゴ農家6軒と当JA飯坂営農センターの協力の下、生徒らは各園地で作業を行いました。
今年は昨年と比べ2日遅くリンゴの花が満開を迎えましたが、被害もなく順調に生育が進んでいます。
このうち、菱沼利貴さんの園地では2人、佐藤剛さんの園地では4人の生徒が花粉交配の作業を体験しました。
農家らは「花の中心からやさしく花粉をつけてみて」と声をかけました。生徒らは梵天を手に持ち、農家に質問をしながら作業に励みました。
参加した生徒は「長い棒を使って花粉をつけるのが難しい。たくさん花が咲いていて、一つ一つ花粉をつけるのは大変な作業だと思う。このような作業をこなす農家さんたちはすごい」と作業にやりがいを感じていました。
生産学習は1年を通して行われ、9月には名入れ作業、11月には収穫作業を予定しています。