当JAは23日、福島市のJA北信支店と県内3会場をテレビ会議で繋ぎ、営農指導員ら約60人に向けて土壌分析に関する研修を開きました。
研修は土壌分析・診断・施肥設計までの一連の指導体制の構築に向けた指導員の知識習得やスキルアップを目的として開催しました。
講師には東京農業大学の後藤逸男名誉教授が招かれ、「JAふくしま未来土壌分析センターの土壌診断分析とその活用」と題し講演を行いました。
当JAの土壌分析センターは、2025年2月に伊達市で稼働。土壌の分析結果を基に施肥を見直し化学肥料を低減することで、資材コストの削減と環境調和型農業の実現を目指しています。同センターは21日時点で450件の分析を行いました。
営農経済企画課の佐藤剛課長は「ハード面の整備だけでなく指導員のスキル向上も大切。研修をよく聞いて知識を身につけてもらいたい」とあいさつしました。
後藤名誉教授は、同センターの機械の自動化による迅速な診断や全国的にも希有な検査項目の導入を高く評価。参加者に正しい分析のための土壌のサンプリング方法や土壌診断分析結果の見方などについて説明しました。
後藤名誉教授は「これから皆さんの協力によってより良い土壌診断システムの構築を目指してほしい」と期待を膨らませました。