当JA伊達地区きゅうり生産部会は、2024年度の販売金額が前年比113%の約28億7000万円で過去最高となったことを発表しました。キュウリの機械共選利用による栽培面積増加や猛暑を乗り越え、高品質のキュウリを出荷したことによる高単価が奏功しました。
24年度実績は出荷数量6874㌧(前年比97%)、販売金額28億7096万円(同113%)、販売単価418円(同116%)となりました。
伊達地区全体での機械共選比率は64%であり、労力軽減による作付面積増加が続いています。また、ハウス栽培への施設化が進んでおり、出荷数量6874㌧に対し、雨除栽培数量が3655㌧と半分以上を占めています。これにより、猛暑日が続いても安定した数量の出荷ができました。
また、生産者の徹底した栽培管理が市場関係者などの信頼につながり後押しとなり、過去最高となる販売金額を実現しました。
12日、伊達市のJAみらいホールラブールでJA伊達地区きゅうり生産部会振興大会を開きました。部会員や市場関係者、関係機関、JA役職員ら約180人が出席。今後の課題である出荷期間の延長や気象対策などを確認しました。加えてJA担当者が、生産コスト上昇を抑えるため2月に開所した同JA独自の土壌分析センター活用による適正施肥を説明しました。
同部会の佐藤清和部会長は「新規就農者も増えてきているため、部会員全体の意見を聞いて販売金額30億円を目指そう」とあいさつ。JAの数又清市組合長は「JA全体としてもキュウリ販売金額52億円と過去最高。その中の約55%を伊達地区が占めている。JA取扱い日本一の夏秋キュウリ産地として産地維持に力を入れる」と話しました。