当JAそうま地区稲作部会は28日、南相馬市鹿島区の鹿島農村環境改善センターで稲作振興大会を開き、部会員やJA関係者など約170人が出席しました。
大会では、市場動向を踏まえた多様な消費者ニーズに対応できる米作りや主食用米の価格維持に向けた販売、需給調整を継続して農家手取りの確保に向けた提案を行うことで、持続的に発展する農業経営の確立を図り、同地区の稲作振興の方向性を示していきます。
同地区では、24年7月から8月にかけて高温障害が発生する目安とされる26度以上で推移しており、白未熟粒の発生リスクが高い年となりましたが、高温対策を講じたことにより、同地区の24年産米の1等米比率は約80%となりました。
県相双農林事務所の菅野拓朗主査が25年産米の対策として、高温耐性のある品種の選定や作型の見直し、適切な時期の中干し、水管理と落水時期について提案しました。JA全農本所米穀部の桑原真一郎次長は「米穀を取り巻く情勢と今後の動向について」と題して講演。福島県立相馬農業高校の生徒は、農業経営や高温対策についての研究を発表しました。