当JA伊達地区あんぽ柿生産部会とJA全農福島は2日、2024年度あんぽ柿共販推進会議をJA桑折支店で開きました。生産コスト上昇の影響を受け、市場へ2400円(1㌔)以上の販売単価を要請しました。
要請単価は、同JAが集計したあんぽ柿の生産費調査の結果を元に算出した平核無柿と蜂屋柿合わせた平均単価2400円。23年度は、要請単価2000円に対し、販売平均単価は1573円となりました。資材高騰や労賃上昇の影響で23年度は22年度より約4%経費が増加するなど、100年以上続くあんぽ柿生産を維持するため再生産につながる金額を要請しました。
出荷数量は昨年並の750㌧を計画。地理的表示(GI)認証や同JAが制定した記念日「伊達のあんぽ柿の日」を活用した認知度向上と消費拡大を目指した販売促進活動を強化します。
会議には県内外の市場、行政、JA全農福島、JA伊達地区あんぽ柿生産部会役員、JA役職員ら約70人が出席。佐藤誠部会長は「今年は猛暑による影響を心配したが、加工時期から生産が順調に進み、鮮やかで美味しいあんぽ柿になっている。資材高騰を考慮した販売をお願いする」と話しました。
JA数又清市組合長は「5年後、10年後の生産を見据えて、生産量確保のための新たな仕組みづくりを考えていかなければならない」と話しました。