当JA伊達地区いちご生産部会は19日、桑折町のJA桑折支店でいちご出荷協議会を開き、販売価格平均1900円(1㌔)以上を目標にすることを決めました。クリスマス需要期における出荷対応強化や、特殊形態での取り扱いを増やして単価の確保を目指します。
資材や燃料等の価格高騰に伴う生産コスト上昇を受け、全国的な生産量減にも関わらず、販売単価は微増となっている現状。中でもイチゴ生産は、栽培期間が長期にわたる品目であり、温暖化などの気象リスクを考えても生産の困難さが向上しています。厳密な共選検査の実施で、高級果実としての位置付けを目指し、11月から1月までの販売価格を1900円(1㌔)以上。2月から6月までを1250円(1㌔)以上を目指しています。
2022年度からデビューした県オリジナルのイチゴ新品種「ゆうやけベリー」の作付面積拡大とPRを強化にも重点を置き、重点消費地における消費宣伝など販売拡大にも取り組みます。同JA伊達地区の「ゆうやけベリー」作付面積は、前年比220%の144aと大幅に増加しています。
協議会には福島県県北農林事務所伊達農業普及所の渡邊敏弘所長、JA全農福島の佐藤和博福島地区担当部長、市場関係者、部会員ら約50人が出席しました。須田紀之部会長は「近年は若い生産者が増えている。ベテランは若者に刺激を受けて新しい挑戦を始めるなど、環境が良い生産地区となっている。結果が出るようにイチゴの出荷リレーをつなげていこう」とあいさつ。24年度イチゴの生育経過や販売情勢、出荷計画などを協議しました。