伊達市にある当JAあんぽ柿加工選別包装施設「あんぽ工房みらい」で30日、2024年度産あんぽ柿の加工作業が始まりました。同施設が稼働して今年で9年目。本年度の加工数量は、昨年度より40㌧多い270㌧を計画しています。
同施設の徳江真彦センター長は「今年度産も柿の品質は良好。伊達のあんぽ柿ブランドを守っていきたい」と話します。
この日は原料柿「平核無」約4㌧の加工作業を行った。2週間程度乾燥させ、11月中旬に県内や北海道・京浜地区に出荷します。原料柿主力品種「蜂屋」は11月中旬頃から加工作業が始まり、12月上旬頃から出荷。ピークは12月中旬から1月中旬頃まで迎える見込み。同施設での出荷作業は2月中旬頃まで続きます。
JA管内の伊達市梁川町五十沢はあんぽ柿発祥の地。東日本大震災、東京電力福島第1原子力発電所事故の影響で加工自粛を余儀なくされ、産地存続の危機に立たされたが、除染や体制整備により加工再開を果たしました。
今年は再開から12年目。「伊達のあんぽ柿」として登録されている地理的表示(GI)保護制度やJAが記念日として12月13日、1月13日、2月13日の3日間制定した「伊達のあんぽ柿の日」を有効活用してさらなるブランド力向上を図ります。