当JAの2024年度産桃の販売高が、80億円を超えたことを発表しました。この数字は、昨年度の72億2740万円を大きく上回り、過去最高額を更新するとともに、JA取扱いでは日本一の販売高となります。
今年は高温に見舞われ、干ばつの懸念もあったが、降霜やせん孔細菌病などの被害が少なかったことが幸いしました。加えて、猛暑の中で懸命に作業を続けた生産者たちの努力により、高糖度で安定した数量の桃を確保し、昨年比111%の販売単価で出荷することができました。
福島県産の桃の認知度向上も、販売高増加の要因となっています。出荷数量は約1万1500トンに達し、市場の仕切り実績は約75億円。直売所などの販売実績を合わせると80億2651万円に達します。
主力品種の「あかつき」は、前年度比115%の36億円を記録し、晩成種の「さくら白桃」は前年度比129%の3億4000万円となりました。特に、献上桃の産地として知られる桑折町を抱えるJA伊達地区では、出荷数量6845トン(前年比105%)、販売高45億円(前年比117%)を達成しました。
7日に行われた桃販売高80億円突破報告記者会見で、JA数又清市組合長は「消費者に愛される桃になってきている。昨年から始めている生産費調査をもとに、今後も適正価格での販売を市場に呼びかけていく」と話しました。