産業用ドローンを中心に製造販売する南相馬市小高区に本社を置くイームズロボティクス株式会社は7日、福島市松川町の圃場(ほじょう)で当JA管内の水稲農家向けに農薬散布用ドローンの実演会を開きました。実演会には、水稲農家や関係者22人が参加。産業用ドローンを活用し、カメムシ防除用の薬剤である「エミリアフロアブル」を散布し実証しました。
2024年度は温暖化の影響によってカメムシが越冬し、水稲、果樹問わずカメムシ被害が増加していることから薬剤散布による防除対策が進んでいます。JA管内では従来、業者に依頼する産業用ヘリコプターによる殺虫剤の散布を実施していますが、高額な費用が課題となっています。
このことから、個人で購入し使用する産業用ドローンによる散布の導入が増えています。初期費用や講習会の受講など導入までには準備が必要ですが、産業用ヘリコプターより長期的にみて安価である点や比較的自由に薬剤散布の日程を設定できるなどのメリットがあります。
今後、同会社とJAでは全4地区での産業用ドローンの実演会の開催を予定しており、個人で営む組合員を中心に導入を推進していきます。