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福島県で全国モモ研究大会

2024.06.07

 全国果樹研究連合会などが主催する第54回全国モモ研究大会福島県大会が福島市飯坂町のパルセいいざかで開かれました。大会テーマ「天果無敵のモモを目指して~困難を乗り越え未来へつながる産地へ~」を掲げ、全国の桃生産者や関係者が課題に対応するための栽培技術や経営安定の取り組みについて情報交換することで次世代へ継承され発展していく産地づくりを目指します。

 

 同会の武藤雅美モモ部会長は「生産者は高品質な桃の生産に自信と誇りをもち、その技術を次代につないでいってほしい」とあいさつしました。

 

 全国果樹研究連合会会長賞を受賞した伊達地区モモ生産部会の蓬田幸夫さんは、桃の安定出荷と品質向上のために計画的に改植を行って栽培し、作業分散による安定した生産を行っています。2023年度の桃の個人出荷実績は最高品質となる特秀率が83%と高い値を維持しています。また、選果データを活用し優良系統を選抜し、地域内で普及させることで産地全体の品質統一や高品質生産に取り組んでいます。

 

 長野県では、2003年度から「新規就農者里親研修制度(里親)」を導入。熟練農業者を「里親」として登録し、独立就農を目指す研修生が里親のもとに通い知識や技術を習得する制度で、里親からの実地研修として、実践的栽培・経営管理技術を学ぶ他、農業機械の取扱やマーケティングなどの補完的な専門研修を原則2年間行います。2023年3月31日時点で723人の研修生が修了し、うち561人が県内で独立自営就農しています。

 

 福島県では、モモせん孔細菌病対策に取り組んでいます。県農業総合センター果樹研究所によると、薬剤防除に加えて春型枝病斑の複数回せん除と果実の袋かけ、防風ネットの設置を行い、発病葉率と発病果率を調査した結果、実施二年目には被害をなくすことに成功していることから、一次伝染源である春型枝病斑のせん除を重点的に行い感染拡大防止に努めると発表しました。

 

       

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