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水原地区でクマガイソウ見頃

2024.05.07

 福島市松川町水原にあるクマガイソウの群生地が見頃を迎えています。今年は近日の良天候に恵まれ、昨年より10日ほど早く満開となりました。クマガイソウは野生のランの中では一番大きい多年草。近年は観賞用として乱獲が続いたことから、環境省がレッドデータブックの絶滅危惧種に指定されています。現在、クマガイソウが群生している場所は全国で3カ所のみで、水原地区は日本最大級の自生群生地となっています。

 

 群生地の保全管理を行う水原の自然を守る会は3日、「第20回クマガイソウの里まつり」のオープニングセレモニーを現地会場で開き、地元の関係者や市立松川小学校の児童ら約70人が出席しました。JAからは山田廣嗣松川支店長が来賓として出席しました。

 

 水原の自然を守る会の鈴木孝会長が「各関係機関との連携による保護活動により、毎年全国各地から観光客が来ている。今年も多くの来場者を迎えられるよう願っている」とあいさつ。同群生地の調査を行う福島大学共生システム理工学類の山下由美客員准教授が2023年度の地上茎数が3万7,000株となったことを報告しました。同会らの保護活動によって年々株数が増加しています。

 

 出席した児童は「クマガイソウを守るためには、周辺の生きもの、植物も守っていかなければならない。これからも水原地区の自然を大切にしていきたい」と想いを語りました。

 

  

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