当JA伊達地区きゅうり生産部会は、2023年度の販売金額が前年比114%の約25億4600万円となったことを発表しました。きゅうりの機械共選設備の増設やJA独自の新規就農者支援「のれん分け方式」による新規生産者の増加が奏功しました。
23年度実績は販売数量7052㌧(前年比101%)、販売金額25億4600万円(同114%)、販売単価365円(同113%)となりました。
今年度は、稼働9年目となる機械共選の利用率が、稼働開始初年度の15%から65%まで増加したことや新規就農者増加によって管内の栽培面積が増加。また、ハウス栽培への施設化が進んだことによって、記録的な高温で猛暑日が続いた昨年でも、安定した数量の出荷ができました。
また、生産者の徹底した栽培管理が市場関係者などの信頼につながり後押しとなり、過去3番目となる販売金額を実現しました。
8日、福島市の摺上亭大鳥でJA伊達地区きゅうり生産部会栽培出荷反省会を開きました。部会員や市場関係者、JA役職員ら72人が出席。施設化栽培と長期生産、防除の徹底などによる品質向上、販売強化に努めることを確認しました。
同部会の佐藤清和部会長は「震災後、単価が上がらず苦労した。機械共選をさらに強化して次年度につなげよう」とあいさつ。JAの数又清市組合長は「5年連続で販売額20億円を超えている。当JA全体では過去最高の約44億8000万円となった。日本一の夏秋きゅうり産地として、さらなる発展と産地基盤強化に力を入れる」と話しました。