福島県伊達市にある当JAあんぽ柿加工選別包装施設「あんぽ工房みらい」で1日、2023年度産あんぽ柿の加工作業が始まりました。同施設が稼働して今年で8年目。本年度は、加工数量前年対比15%増の286㌧を計画します。
施設の菊池洋介センター長は品質について「昨年は一部ほ場で原料柿の変形果が多発したが、本年の生育は順調で品質も良好」と話します。
同日は原料柿「平核無」約5㌧の加工作業を実施した。2週間程度乾燥させ、11月中旬に県内や北海道・京浜地区に出荷します。
原料柿主力品種「蜂屋」は11月中旬頃から加工作業が始まり、12月上旬頃から出荷。ピークは12月中旬から1月中旬頃まで迎える見込み。同施設での出荷作業は2月上旬頃まで続きます。
当JAはあんぽ柿発祥の地である福島県伊達市梁川町五十沢を管内に持つ。東日本大震災・原発事故の影響で加工自粛を余儀なくされ産地存続の危機に立たされたが、除染や体制整備により加工再開を果たし、今年で再開から11年目。加えて、今年1月31日には「伊達のあんぽ柿」として、特定産地ならではの品質や特徴がある農産物の名称を保護する地理的表示(GI)保護制度に登録されています。