当ＪＡ福島地区は、クリスマス商戦に向け、ブドウ「シャインマスカット」の冷蔵保存を始めています。

　シャインマスカットは、糖度が高い上に種なしで皮ごと食べられる手軽さから人気が高まっています。市場流通が少ない１２月に販売することで、クリスマスや年末年始の需要に対応し高単価を確保する狙いです。

　同地区今年度の冷蔵シャインマスカットは、１３１０㌜（１箱５㎏）の出荷を計画。昨年度より約５００箱多い出荷を予定しています。２３年産のシャインマスカットは、高温の影響で例年より生育が早く、糖度に関しても例年以上に高いです。

　市場要請による計画出荷で、１２月頃に出荷を開始。ＪＡの予冷庫や生産者個人が所有する冷蔵庫を利用して保存します。貯蔵時には、果実にストレスを与えないよう予冷庫の不要な開け閉めを避けます。冷蔵庫内の気温を１度に保つことで、２カ月以上貯蔵しても品質が落ちないように管理を徹底します。

　２７日、福島市のＪＡ東部営農センターの予冷庫には冷蔵保存用のシャインマスカット約１５０㌜が持ち込まれました。１２月頃に関東方面へ出荷する他、ＪＡ農産物直売所で販売します。

　来年度以降は、ＪＡ全農福島が所有する高鮮度冷蔵庫を使用。今後も栽培者への出荷募集や冷蔵庫の導入推進を図り、冷蔵シャインマスカットの出荷数量を増やす方針です。