東日本大震災からの農業復興を目指すJAふくしま未来そうま地区の相馬市に8月29日、県内最大の穀類乾燥調整貯蔵施設、JAそうま日立木カントリーエレベーター(CE)が完成。9日、竣工式及び内覧会が行われました。
穀類3900㌧を処理できる東北でも有数の規模で、14日から米穀の受け入れを本格的に始めます。施設は、南相馬市を中心にそうま地区の米を運び入れます。火力を使用しない除湿設備で、自然乾燥に近い状態で食味を保ちます。
延床面積は合計で4913.66平方㍍。総事業費約43億1100万円で、農林水産省と復興庁の「福島県高付加価値産地展開支援事業」を活用して建設しました。
竣工式には、相馬市の立谷秀淸市長や亀岡偉民衆議院議員、農林水産省の佐藤紳生産振興審議官など約70人が出席。
JA数又清市組合長は「生産者に満足してもらえる施設ができた。最新の設備を最大限活用していきたい」とあいさつ。立谷市長は「この施設がそうま地区の農業の誇りとなるように活用していこう」と話しました。
関係者らのテープカットに続き、数又組合長と立谷市長が始動ボタンを押して設備を動かしました。