日本一の夏秋キュウリの産地である当JA管内の南相馬市小高区に「小高園芸団地」が完成しました。年間で水稲育苗35,649箱、キュウリ246・3㌧、スナップエンドウ5・2㌧の収量を見込みます。
同施設は、南相馬市が「小高園芸団地地域営農支援設備事業」の一環として建設。JA管内で水稲経営を再開する農家の作業負担軽減や新たに園芸作物に取り組む農家の生産意欲向上を目指し、新規就農者の研修場所として活用することで担い手育成にも力を入れます。施設内には鉄骨ハウス5棟、パイプハウス38棟、集出荷複合施設1棟、機械倉庫1棟が建ち、水稲育苗自動播種機やキュウリ選果機も設置しています。
12日、同施設を所有する南相馬市から管理運営者の同JAへ引渡式を行いました。門馬和夫同市長や小久保仁子福島県相双農林事務所長、数又清市同組合長など関係者約50人が出席しました。
門馬市長は「南相馬市で生活できる基盤づくりとして農業は不可欠。住民の帰還と復興を促進する施設となることを期待する」とあいさつ。数又組合長は「当施設が南相馬市の営農再開の一助となるよう、園芸所得増大を図り、キュウリを主とした県内最大の産地の形成を目指していきたい」と話しました。
関係者らはテープカットを行い施設の完成を祝いました。施設引渡しでは、門馬市長から数又組合長に鍵の手渡しが行われました。引渡式後にはキュウリ共選場の稼働式も行い、門馬市長と数又組合長が稼働ボタンを押しキュウリを選果しました。今年度は年間で150㌧の選果を計画しています。