福島市立立子山小学校は3日、立子山ふれ合いデーを同小学校で開催しました。地区団体との共同で、世代間コミュニティー促進のため、朝河貫一博士の顕彰、太鼓の伝統継承、地域の景観づくりを目的に、朝河太鼓の披露と花育教室を実施しました。
朝河貫一博士は立子山地区の地域の誇りです。日本人初のイェール大学教授であり、世界的歴史学者として高い評価を受けています。その朝河博士の生誕150年、朝河博士の父朝河正澄先生が立子山小学校校長を退職した時に、立子山村民から「報恩之辞」が贈られ120年の節目を今年迎えたことを記念し、今回イベント開催に至りました。
ふれ合いデーには、同小学校児童や保護者、地区住民など約50人が参加。児童らが今年1月から月2回ほど練習してきた「朝河太鼓」を、地区住民へ初披露しました。
演奏を聞いた福島市教育委員会佐藤秀美教育長は「たくさんの勇気や元気をもらった。地域の心が一つになった素晴らしい演奏だった」と話しました。立子山自治振興協議会の宝槻直志会長は「立子山のにおい、風、力強さを感じた」と地域を代表して感想を述べました。
太鼓披露前には、同時に創作した「太鼓カルタ」と「朝河カルタ」を児童らが紹介しました。
その後、花育教室を実施。参加者らが協力し、ペチュニアやマリーゴールドの花をプランターに植栽しました。今後、学童に設置し児童らが水やりをして育てるほか、地区の各所に寄贈し地域の景観づくりに寄与します。