当JA伊達地区で、花ワサビを含む畑ワサビが4月上旬から中旬頃にかけて出荷最盛期を迎えます。畑わさびは収穫期間が短く、管内の出荷は4月下旬頃までの見通しです。生産者一丸となって安心安全な畑わさびの出荷、産地復活を目指します。
原発事故により出荷停止を受けてから、2018年一部出荷制限が解除。原発事故前は生産者が100人を超えていたが、再開から5年目を迎える今年、未だに再開率は当時の1割程度にとどまります。
27日、JAふくしま未来伊達地区わさび生産部会は栽培管理指導会と目ぞろえ会を開きました。部会員16人が参加。引地秀樹同部会長は「少しずつだが出荷制限が落ち着き始めた。完全な制限解除まで頑張っていこう」とあいさつしました。
同地区は、22年度の販売実績1,229キロを超える販売を計画しています。
新型コロナウイルス感染症による行動制限が解除されたことから、今後は外食や宿泊施設向けなど業務需要の拡大が期待されます。それに伴い、価格はコロナ禍と比較すると高値での取引となる見通しです。
指導会では、県北農林事務所伊達農業普及所の小川佳祐技師が栽培管理を指導。小川技師は「畑わさびは、冷涼で適度な日陰を好むため、25℃以上の高温期は黒寒冷紗などで日陰を作り、温度を抑える対策が必要」と話しました。
その後、JA担当者より出荷規格を説明。部会員らはサンプル品をみて規格を確認しました。