福島県本宮市で約40種類の野菜を多品目栽培する鈴木太さん(38)は、9月から10月にかけて10種類ものサツマイモを収穫しました。追熟を終え、現在サツマイモが食べ頃を迎えました。14日から販売をスタートし、1月中旬頃まで続く予定です。
鈴木さんは家族が営む農業に加わる形で10年前に就農。夏にはトウコロコシや小玉スイカ、秋にはサツマイモ、冬にはネギなどをメインに年間約40種類の野菜を栽培しています。
サツマイモは5月から6月上旬にかけて順次苗を定植。9月から10月中旬にかけて収穫に当たりました。品種は紅はるか、紅きらら、紅おとめ、紅まさり、安納芋、種子島紫、ほしこがね、パープルスイートロード、ハロウィンスイート、シルクスイートの10品種です。
鈴木さんがサツマイモ栽培に力を入れる理由は、長期保存が可能で、そのまま食べておいしく、子どもから大人まで人気があるから。そのため、サツマイモを販売するには他者との差別化を図る必要があると考え、現在10品種を手掛けるに至りました。
「10品種の栽培は基本的な作業は一緒。大きさの違いをカバーするため、株間を工夫している」と鈴木さんは話します。その他、近年の異常気象を受け、鈴木さんは黒色のマルチから、現在すべて白色のマルチに一新しました。コストはかかるが、地温を抑制する効果があり出来栄えにかなりの違いがあるといいます。
鈴木さんの販売先は直売所やスーパーの他、SNSなどネットでの販売に力を入れます。県内はインスタグラム、県外に向けてはメルカリを活用。スマホのアプリを使い、おいしそうに見える写真や商品説明に工夫を凝らしていて、インスタグラムはフォロワーが約1.2万人にのぼります。
鈴木さんは「太っちゃんの野菜食ってけろ~」と呼び掛けます。
鈴木さんインスタグラム