当JA伊達地区桑折営農センターとモモ生産部会桑折支部は、管内特産の桃栽培農家を目指す新規就農者育成に力を入れています。
同センター管内は28年連続で皇室や宮家へ桃を献上していて「献上桃の郷」として有名。
地域の先輩農家や果樹試験場などで栽培技術を学び、来年度以降に就農を予定している就農希望者や、就農5年未満の栽培農家を対象に8日、今年度初めての新規就農者向け栽培講習会を桑折町の桑折総合支店で開きました。
20人が参加した講習会では同部会の大槻栄之支部長が「皆さんの意欲は部会としても心強い。先輩方の技術を受け継ぎ、講習会を通して沢山の経験を積んでほしい」と激励。同センターの菅野亮一営農指導員が、各部会の組織力や行政、JAからのサポートなど、栽培に対する環境が整備されていることをPRしました。
講習会は今後、肥料農薬の基礎知識を学ぶ講義、摘蕾や摘花、摘果などを学ぶ実技のほか、経営に必要なマネジメントやGAP認証取得など様々なプログラムを設け、桃の栽培工程に合わせて来年7月まで毎月の開催を予定しています。
いわき市から桑折町に移住し桃農家を目指す渡辺南菜さん(38)は「しっかりと学び、高品質な桃を栽培して桑折町を桃の産地として世界に広げていきたい」と意気込みます。