福島県知事が皇室や宮家へ献上する桃の選果・箱詰式を２６日、桑折町の当ＪＡ桑折総合支店で開きました。同町産の桃「あかつき」の中から１８０個を厳選し、天皇陛下へ最高品質の桃を献上します。

　１９９４年から県の指定を受け桑折営農センター管内の桃が選ばれ、今年で２８年連続。同日朝に収穫した桃「あかつき」約１３万個を、桑折共選場の透過式光センサー選別機で糖度、大きさ、着色を選別。糖度１２度以上の桃６００個を選出しました。あかつきの最大ピークを迎えたこの日、平均糖度は１３．５度と非常に良質な出来でした。

　式典には、数又清市組合長や髙橋宣博桑折町長、亀岡偉民復興副大臣など関係者１３人が出席。数又組合長は「凍霜害の中、生産者らは一粒でも多く出荷したいという想いで汗を流して取り組んできた。『献上桃の郷』を産地の今後の励みに、ますます活性化していきたい」とあいさつしました。ＪＡもも生産部会員やＪＡ役職員らが形状や着色の良さ、熟度、傷の有無などを見極め、最高品質の桃を献上桃として厳選しました。

　厳選された献上桃は、傷まないようにネットをかぶせ専用の白い箱に１５個ずつ丁寧に詰められました。１２箱分（１箱５㎏）が２７日に宮内庁に届きます。