当ＪＡ管内の黒澤仁さん・真佐子さん夫妻は、一般財団法人大日本蚕糸会が主催する「第９回蚕糸絹業提携確立技術・経営コンクール」で大日本蚕糸会会頭賞を受賞しました。

　同コンクールは第６０回農林水産祭参加の一環。蚕糸絹産業や絹文化の維持継承、活性化を図ることが目的。高度な養蚕技術や経営手法を駆使し、純国産絹製品等の生産販売活動に携わる団体や原料繭の生産を担う養蚕農家を表彰するものです。

　黒澤夫妻は、養蚕及び稲作の複合経営農家。蚕飼育は年５回行い、繭生産量は１．３㌧。夏蚕期から晩秋蚕期にかけて高温の影響により蚕飼育や上蔟環境の悪化が懸念される中、収繭量が前年度を上回ったことは飼育技術の高さを表すものです。

　２１日、飯野支店で表彰式を開催。福島県農林水産部園芸課の小久保仁子課長が黒澤夫妻に賞状と記念品を贈呈しました。宝槻直志専務は「養蚕業は日本の伝統産業。これからも継承し、優良繭の生産にご尽力いただきたい」と祝辞を述べました。

　黒澤さんは「仲間とともに苦労を重ねた賜物。養蚕業は日本国民として継続していかなければならない。自信と誇りをもって今後も携わっていきたい」と謝辞を話しました。当ＪＡ養蚕部会に所属。同部会は部員数６人。令和２年度の実績は、部会全体で約６．５㌧でした。