東日本大震災・原発事故により全域避難・営農中断を余儀なくされた川俣町山木屋で、穀類乾燥調製施設(ライスセンター)の建築工事が着工されました。事故前、農業を主管産業としてきた同地域の水稲の本格的再開に寄与する施設として期待されます。
同地域の震災以前の水稲作付面積は112㌶。令和2年度は約35㌶、3年度は約59㌶で年々面積を拡大していて、今後、7年度までに110㌶の作付面積を目指します。
同施設では水稲作付面積60㌶分の処理能力を有し、荷受けから乾燥、籾摺・選別、出荷までの機能を備えます。水稲生産流通拠点整備事業で川俣町が建設し、完成後は当JAが管理運営を行います。
15日、安全祈願祭を執り行い、同町の藤原一二町長や高橋道也議会議長、宝槻直志専務、施工業者など約30人が出席。藤原町長や施工者代表により地鎮の儀、玉串奉奠などが行われました。
藤原町長は「山木屋地域の農業の発展、農村環境の維持、農業者の帰還促進になることを願う」と挨拶。宝槻専務は「山木屋地域の復興に農業の再生は欠かせない。施設の稼働により、水稲生産者の農作業負担軽減、効率化を目指し、JAとしてもさらに連携を強め取り組みを進めていきたい」と祝辞を述べました。