東日本大震災による東京電力第一原子力発電所事故後の農業復活に力を入れる当JA管内の南相馬市小高区に園芸団地の建設が始まります。
管内で水稲経営を再開する農家の作業負担軽減や、新たに園芸作物生産に取り組む農家の生産意欲向上が期待されます。
施設は小高園芸団地地域営農支援施設整備事業の一環で南相馬市が建設し、完成後の管理運営はJAが行います。水稲育苗播種機やキュウリの選果機などを備える集出荷複合施設棟1820㎡と約35,640箱(約260ha分)の水稲苗の育苗及び年間240tのキュウリ生産を行う3連棟鉄骨ハウス5棟、単体パイプハウス38棟で17,800㎡、管内では最大の施設になります。22年2月に完成予定で4月からの稼働を目指します。
JAでは「日本一の夏秋キュウリ産地継続構想」に基づき、基幹品目である夏秋キュウリの生産拡大を進める他、営農再開区域での水稲栽培振興を図ります。
7日に安全祈願祭が行われ、濱田賢次専務や南相馬市の門馬和夫市長、施工業者ら15人が出席しました。
復興対策室の志賀弘紀室長は「営農を再開する農家や新規就農者に対し、施設が希望の光となって、地域農業の復活が加速することを願う」と話しました。