全国有数の夏秋キュウリ産地である当JAの二本松市に3月完成したキュウリ共選施設が稼働を開始しました。
JAでは「日本一の夏秋キュウリ産地継続構想」に基づき、生産農家の労働力軽減や農業所得の増大、栽培面積の拡大など、JAの基幹品目である夏秋キュウリの生産振興に力を入れています。
稼働した施設は機械選果ラインを2系列導入、年間1700㌧の選果が可能です。品目等階級表示機能の搭載で、レーン毎に等階級が表示され、初心者でもわかりやすくスムーズな箱詰め作業ができます。
市場出荷は5㌔コンテナが主流ですが、袋詰め形態による販路拡大など多種多様な出荷に対応できるよう、横型ピロー包装機を備えました。
総事業費は2億860万円。うち国の産地生産基盤パワーアップ事業で7千870万円、管内の行政から2032万円の補助を受けました。
19日、同共選施設で開いた安達広域共選場キュウリ選果設備竣工稼働式には、二本松市の三保恵一市長、本宮市の高松義行市長、大玉村の押山利一村長やJAの役職員など約50人が出席。数又清市組合長が「完成した設備を最大限に活用し、夏秋キュウリの一大産地として地域農業の活性化に全力で取り組んで行く」とあいさつしました。
新施設は8月下旬頃に出荷ピークを迎える見込み。同地区管内での2020年度栽培面積は約50㌶で出荷実績は2951㌧。機械選果機の導入で25年度までに栽培面積53㌶、出荷数量3557㌧を目標としています。