当JA管内の県北地方で4月11日の降霜により農産物が大きなダメージを受け、管内生産者らは産地存続の危機を危ぶんでいます。今回の霜害は近年にない被害で、寒さに弱い時期である開花期に降霜の被害を受けました。当JAでは栽培者に防霜対策を強く呼び掛け、栽培者らもそれぞれ対策を講じましたが、氷点下での5時間超の降霜、最低温度は-5.6観測により、桃・梨については子房の枯死、柿については芽の枯死などの被害を受けました。
24日、亀岡偉民復興副大臣、復興庁、農林水産省、市町村、当JA役職員らが管内の被害園地を視察。特に被害が大きかったのは、伊達地区桑折町の桃と柿の園地で、被害割合は7割強。福島地区野田町の梨園地では7割でした。
視察では5カ所の園地を訪れ、現地の状況を確認しながら栽培者の声を聞きました。被害を受けた桃農家の南友祐さんは「先輩たちが本気になって残してきた桃を守らないといけない」、梨農家の引地一裕さんは「ここまでひどい霜の被害は初めての経験。これを機にやめるという声もあり、産地維持に対して不安が大きい」と話しました。
今後、関係機関で体制を検討し、支援策打ち出し、さらに来年以降の予防について研究を重ねていく方針です。