当JA福島地区管内でナシの摘蕾作業が始まっています。今年のナシの生育は、2月以降気温が高く推移しているため開花が大幅に前進する見込みです。
県の果樹研究所によると、発芽はナシの代表品種「幸水」が3月24日で平年より9日早く、「豊水」が3月20日で平年より10日早かった。開花については気温が高く経過した場合、幸水で平年より5日程度早い4月16日頃の見込みとなっています。
29日、ナシの摘蕾指導会を前に、営農指導係による目合わせ会を行い12人が参加しました。吾妻営農センターの齋藤大史指導係が生育状況や摘蕾の方法について説明しました。
摘蕾は、受粉や摘果の手間を少なくします。また貯蔵養分の浪費を防ぐことで、効率的に養分の分配が行われ、樹勢が良くなり、大玉高品質な果実生産につながります。摘蕾の時期は、発芽してから10日後頃。蕾の上部を指で軽く押さえ花の軸を折って行います。
齋藤指導係は「今年は生育が進んでいるため、凍霜害の発生が心配される。園地の状況を確認し、防霜対策の徹底を呼び掛けよう」と話しました。