全国有数のあんぽ柿産地である当JAは24日、伊達地区本部で、あんぽ柿加工選別包装施設「あんぽ工房みらい」の2020年度出荷反省検討会を開きました。JA全農福島やJA役職員15人が出席し、20年度の同施設の取組経過や出荷実績、検討課題について協議しました。
「あんぽ工房みらい」は、東日本大震災、東京電力福島第一原発被害などにより、100年近い当地のあんぽ柿の栽培意欲の減退、生産者の減少を回避しようと建設し5年目となり、20年度、あんぽ柿の販売金額前年対比110%の約2億6千万円を達成しました。数量は前年対比113%の約157㌧となりました。
20年度のあんぽ柿販売は、平核無の原料柿について凍霜害を回避したことで4年ぶりに農作。JAで継続してきた適期収穫指導徹底により、品質の良い原料柿の確保に至ったと報告。また、原料の状態により保管場所を3か所に分けることで、品質保持と加工時の適熟状態を維持しました。その他、選別包装の利用者についても73名となり、前年比12人の増加、利用促進を図りました。
数又清市組合長は「今後もあんぽ工房みらいが地域の牽引となり、よりよいあんぽ柿の品質を確保し、産地再生確立に邁進していきたい」と意気込みを話しました。