福島県と当JAは29日、なしのジョイントV字トレリス栽培の現地検討会を開催しました。同検討会は「アグリふくしま革新技術加速化推進事業」の一環。県の主要品目の大規模化・省力化等に向け新技術やICT等を活用し、当該技術の普及を図る目的で2019年度から実施しています。
ジョイントV字トレリス栽培は主枝高を従来よりも100㎝程下げた新しいジョイント樹形。そこから側枝を斜立させ、仰角60度の架線に誘引することでV字の樹冠を構成します。骨格枝の早期確立や構造の均一化、作業動線の直線化により、早期成園化、早期多収、省力化の効果が期待されます。
29日、同栽培法を実証する福島市の高田薫さんの圃場で検討会を開きました。高田さんは2019年に同事業を活用し、ジョイントV字トレリス栽培を10㌃導入。Y字棚を用いてジョイント仕立てとしています。
検討会にはJA管内の日本なし栽培者など約30人が参加。県北農林事務所の小野勇治主査が実証成果について説明しました。定植した苗は全て順調に生育、枝の肥大に伴うバンド調整作業が省かれるため省力的だったとの成果が報告されました。