生け花を通じ花と触れ合うことで、命の大切さや優しい心、美しいと素直に感じる心などを育む、花育の授業が6日、相馬市立大野小学校で開かれ、6年生の児童が同地区特産の「トルコギキョウ」などを使った生け花に挑戦しました。
この取組みは、当JAそうま地区本部が取組む学校教育支援事業の一環。「花育コース」は、福島県花き振興協議会の協力で、今回初めての開催となり、同コースには、6年生の全児童35人が参加しました。
教室では、花への関心を高めてもらおうと同JA地域支援課の佐藤文宏職員が、特産の「トルコギキョウ」に関連するクイズや品種「桜びより」の説明などを行いました。(株)福島花き取締役の阿部ひろみさんが、日本で初めて誕生した生け花「池坊流」や、生け花の意味などについて詳しく説明した後、池坊流の大悲山正子さんが講師を務め、児童たちに実際に生け花を指導しました。児童たちは、先生の説明をしっかり聞きながら、花の茎をハサミで切って長さを調整したり、メーンの「トルコギキョウ」や「カスミソウ」、「レザーファン」、「ヒペリカム」などの花材をバランスなどを考えながら、一本一本丁寧に生けました。生け花を完成させた児童は、「どこにどの花を生けるかが難しかったけれど、とても楽しかった」「先生に教えてもらえたので上手に出来た」などと感想を話していました。