福島県の新ブランド米「福、笑い」の生産・ブランド確立に取り組む「ふくしま未来農業協同組合『福、笑い』研究会」は、現地検討会を開きました。
同研究会は、福島県オリジナル米「福、笑い」の生産候補となっている生産者や団体を構成員としてJAごとに組成されています。同JAでは3月に研究会を設立。4の生産者・団体が、令和3年産からの本格生産・販売に向けた試験生産・販売に取り組んでいます。
「福、笑い」は、全国屈指の米どころ福島県が開発した新しい米の品種。2019年5月に県の奨励品種に採用した主食用米で、20年2月に名称が「福、笑い」と決定。「強い甘み」と「独特の香り」が特徴です。
10日には、県主催で現地検討会を開催。会員やJAの営農指導員、県北農林事務所の普及指導員など約30人が出席。生育状況や栽培上の要点を担当者が説明し、管内の「福、笑い」栽培の4圃場の耕種概要を普及指導員が報告。各生産者・団体が栽培についてコメントし、今後の本格生産に向けて意見交換を行いました。
その後、出席者らは実際に「福、笑い」の栽培圃場へ移動し、現地を見学しました。今回見学したのは、福島市飯野町の須田正一さん(67)の圃場。須田さんは、同品種の他、コシヒカリや天のつぶ、ミルキークイーンなど8種類の品種348㌃を栽培しています。
須田さんは、米の食べ比べをして、味の違いを楽しんでもらいたく、様々な品種を栽培しているそうです。県の新ブランド「福、笑い」に対しては「大いに期待している。JAと協力してこれから盛り上げていきたい」と話しました。