当JAは、桑折町の桑折共選場に新たな果実選別設備を導入しました。1日当たりの出荷量は、20%増の1万4000箱まで可能。消費者の需要の変化に応じるため、2~3㎏の小箱などの多様な出荷形態にも対応できるようにしました。主要品目モモの生産拡大と安定した品質での提供を目指します。
新設備は最新の選果システムにより、糖度を非破壊測定する内部品質センサーと、大きさや着色を計測する外部品質センサーで選別します。1秒間で3.6個の選別が可能で、これまでの2.5個よりも1個以上増えました。また、JA初となる品種等階級表示機能の搭載で、選果している品種と等階級が表示され、初心者でも分かりやすくスムーズな箱詰め作業が期待されます。
特殊形態レーン使用することで、市場出荷の場合は5㎏箱が主流だが、特殊な形態や2~3㎏の小箱など多種多様の出荷が可能になりました。
25日、同共選場で開いた桑折共選施設果実選別設備稼働式には、JA役職員や施工業者など30人が出席。菅野孝志組合長が「献上桃の郷にふさわしい産地として、栽培面積拡大と販売高を確保し、生産者の意欲向上につなげたい」とあいさつしました。
新設備は7月1日から早生品種「はつひめ」の選果する予定で、7月下旬に出荷ピークを迎える見込み。JAは9月中旬までに1万2278tの出荷を見込み、販売高53億円を目指します。