当JAは17日、市場や仲卸がスマホなどで圃場の生育状況をリアルタイムで確認できる「産地情報ライブ配信システム」を全国に先駆けて導入しました。福島市の桃畑などに4台のライブカメラを設置。新しい情報交換のツールとして産地情報の見える化を目指し、有利販売につなげていきます。
コロナ禍により、首都圏への往来が自粛され情報交換の機会が制限される中、市場や仲卸、量販店の担当者とオンラインで情報交換ができ、産地情報を発信する体制を構築しました。
ライブカメラは、水平方向355度、垂直方向90度まで見渡せて、遠隔操作が可能。17日までに福島市と桑折町の桃畑に3台、伊達市のキュウリハウスに1台を設置。今後は7台まで増やし、管内各地のナシやリンゴ園地などにも設置する予定です。
同日、福島市の北信支店で開いた稼働式には、JA役職員や関係者ら約30人が出席。市場関係者やJA全農福島は東京都からオンラインで参加しました。菅野孝志組合長は「産地の日々の状況を多くの方々に発信して、安定した販売をしてほしい」とあいさつ。その後、桃やキュウリのライブカメラの映像を見ながらJAの担当者が生育状況を説明しました。
市場関係者からは「先陣を切った取り組みで、産地情報をいち早く知れるのはうれしく、とても期待している」「仲卸や量販店の担当者にも映像を見せながら商談を進めていき、今後の参考にもしていきたい」などの声が上がっています。
ライブカメラについてのお問い合わせは、株式会社シムックスまで TEL024-503-4848