当JAと福島大学食農学類の鹿野仁美研究員らの共同研究で、県北地方特産のあんぽ柿に含まれるビタミンA1の量が生柿に比べて3倍以上多いことをわかりました。これまで言い伝えられてきたあんぽ柿の美容・健康効果を科学的に証明し「見える化」に成功。論文は日本油化学会の英文誌「ジャーナル・オブ・オレオ・サイエンス」の8月号に掲載されることが決まりました。
JAは、風評被害払拭に向けて福島大学食農学類に研究を依頼。鹿野研究員や平修教授らが、最先端機器を用いて、成分と質量を測定して画像化する「イメージング質量分析装置」で生柿とあんぽ柿の成分を分析しました。
この結果、あんぽ柿はしわとりなどの美容効果があるとされるビタミンA1が3・4倍、かっけ予防のビタミンB2が2・5倍、二日酔い防止に効くビタミンB6が2・3倍多いことが明らかとなりました。
鹿野研究員は「ほかの特産品も分析して福島県を盛り上げたい」と意気込む。JAの須田淳一企画部長は「新たな付加価値が付いたので、販売促進に活用していく」と話します。