全国でも有数の桃の産地、当JA管内・福島県伊達市梁川町で18日、ハウス栽培の桃がひと足早く収穫を迎えました。
同町の果樹生産農家・加藤和雄さん(71)方の17㌃のビニールハウスでは、「はつひめ」「日川白鳳」「あかつき」「黄金桃」の4品種が栽培されています。同日には、満開後83日ほどで収穫期を迎える「はつひめ」が収穫されました。今年の出来は、玉張り、色着き、食味ともに上々。収穫作業は、今後「日川白鳳」「あかつき」と続きます。収穫された桃は、3~4玉入り1㌔化粧箱詰でJAを通じ県内や京浜、東北方面へ出荷されます。
加藤さんは、昨年12月下旬に被覆し、1月上旬に加温を開始。徹底したハウス内の温度確保に努めてきました。一定の休眠期間を必要とする桃栽培では、ハウス栽培の場合被覆の時期で出荷時期が決まります。桃産地の中でも北部に位置する同管内は、低温積算温度への到達が早く、他産地よりも早く休眠期間を終えることで、加温に早く取り掛かることが可能。露地物に比べ1ヶ月以上早い出荷で話題性も充分で、贈答向けなどに人気を集めます。
「今年は、暖冬の影響や、JAの補助事業を活用した炭酸ガスを取り入れた栽培方法の効果もあって、大玉生産となった」と加藤さん。早期出荷による付加価値販売で、地域の桃生産をけん引します。