二本松市は19日、ラポートあだちで認定農業者と農業委員会委員の意見交換会を開きました。認定農業者や農地の保全などを担う農業委員会の他、JA女性部の支部長、JA職員など農政関係者約ら100人が参加しました。「地域農業とコミュニティー」をテーマに、地区ごと9班のグループに分かれワークショップを実施し農業の現状や課題について意見を交わしました。
優良事例発表では「二本松市道の駅さくらの郷」の運営している企業組合さくさの郷の代表者が、遊休農地解消に向けたそば栽培を通じて地域を再生した取り組みを報告。意見交換会では、参加者が荒廃農地や鳥獣害被害、担い手の高齢化、後継者問題などの悩みを訴え、元気がわく農業を次世代につなぐため現場の課題・意見や方向性について活発に話し合いました。
その他、JAには農家や地域の独身男性を応援し出会いの場を提供してほしいなどの声も寄せられました。
JA安達地区本部の伊藤正勝営農経済担当部長は「農業を取り巻く環境は依然厳しい、認定農業者の皆さんからの要請や意見をしっかり受け止め、JA事業に反映し、地域農業の振興と地域社会の活性化を目指していく」と話しました。