令和2年和牛の新年初せりが15日、本宮市にある福島県家畜市場で始まりました。
初せりセレモニーが開かれ、当JAの濱田賢次専務、国分新司安達地区役員代表らが出席。当JAの組合長でJA五連会長を務める菅野孝志運営委員会長はあいさつで「原発事故により生産基盤が失われ、さらに生産者の高齢化により年々農家数が減少している。生産基盤の維持・拡大に向けて取り組みを強化していく」とあいさつ。JAグループ和牛繁殖飼育者協議会の山富士雄会長の発声で乾杯、令和2年のせりがスタートしました。
県内をはじめ栃木などの隣県からも購入者が集まる中、15.16日の2日間のせりでは、731頭の和牛がせりにかけられました。購入者は、血統などが書かれた資料を見ながら、1頭ずつ引かれてくる牛の体つきを確認し、次々と競り落としていました。1頭あたり平均価格が73万円、最高で122万円の値が付きました。
当JAからは和牛合わせて156頭を上場。最高価格は、安達地区(白沢)の石川昌治さんが育てた去勢牛でした。出荷農家からは「思ったよりも高値で取引されてよかった。風評を払拭し、たくさんの消費者に安全・安心のおいしい福島牛を食べてもらいたい」と話していました。
会場の外では、うつくしま福島畜産mother’sクラブe-ENの皆さんが作った牛鍋が振る舞われ、関係者や生産者らが冷えた体を温めていました。