当ＪＡ福島地区なし専門部会は２６日、ＪＡの「農の達人」によるナシの剪定講習会を福島市で開きました。剪定のポイントや注意点を確認し、次年度以降の良質な果実の生産・収量増を目指します。

　指導したのは、農の達人で、福島市でナシを８０㌃栽培している斎藤喜代治さん（８５）。斎藤さんの園地にはナシ栽培者ら約４０人が集まりました。同部会の引地一裕部会長は「花芽をつける技術や防除できる体制づくりをしっかり習得しよう」とあいさつ。

　講習では、斎藤さんが実際に剪定を実演しながら、ポイントや注意点を説明。斎藤さんは「予備枝を数多く残し、樹勢維持や種枝確保につなげよう」と話しました。また、同地区で今年度多発した黒星病について、斎藤さんの園地ではほとんど発生が見られなかったことを受け、斎藤さんは落葉処理の徹底の重要性を呼びかけました。参加者は剪定を見つめながら熱心に説明に耳を傾けました。