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柿色に染まる冬の風物詩 あんぽ柿の加工作業最盛

2019.11.28

 全国有数のあんぽ柿産地・福島県県北地方の当JA伊達地区管内では、柿の皮を剥き干し場に吊るす加工作業が最盛期を迎えています。

 原料の「蜂屋柿」や「平核無(ひらたねなし)柿」の渋柿を、乾燥によって独特の深い味わいと甘味を生み出す同地区特産のあんぽ柿。管内の生産農家の干し場には、きれいなオレンジ色の柿が次々と吊るされ、その光景はまさに柿色のカーテンと呼ばれ、この時期の風物詩として古くから親しまれています。

 同地区では、11月初めから原料となる柿の収穫作業が始まり、中旬からは、連通しと呼ばれる柿の皮剝きや縄に柿を取り付ける作業、干し場に吊るす作業など、加工作業が本格化。同JA伊達地区あんぽ柿生産部会長の佐藤孝一さん方では、11月15日から加工作業を開始。約8㌧の原料柿を加工します。1本の縄に10個ほど付けられた柿は、手作業で次々と専用の干し場に吊るされ、約40日間自然乾燥され、あんぽ柿として出荷されます。「昼夜の寒暖の差や乾燥に適したこの産地特有の自然環境が、味わい深い極上のあんぽ柿を育む」と佐藤部会長は話します。

 当JAのあんぽ柿は、主に京浜地方を中心に各地の市場などへ出荷されます。現在、「平核無柿」が出荷最盛期を迎え、生産量の9割以上を占める「蜂屋柿」は、12月初めから本格的な出荷が始まり、翌年の3月下旬まで続きます。

 

 

 

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