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ブランド牛「飯舘牛」復活へ

2019.11.22

 当JAと農林中央金庫、株式会社日本政策金融公庫、飯舘村は、飯舘村での肉用牛繁殖経営再開を連携して支援しています。飯舘村の復興と飯舘牛ブランドの再興に向けて、地域農業の活性化や避難者の帰村、雇用の創出に繋げる考えです。

 飯舘村は肉用牛の生産地として知名度が高く、地域ブランド「飯舘牛」は高級和牛として確固たる地位を築いていた。東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故により、飯舘牛の生産農家は避難を強いられ、ブランドは存続の危機となりました。

 今回支援するのは、天野浩樹さん、山田猛史さん・豊さんの3人。JAと農林中金、日本公庫は、3人の営農再開計画の策定や行政機関との調整を事業構想段階からサポート。JAは、天野さんに土地取得資金としてアグリマイティー資金の融資を行いました。

 天野さんは、2010年に相馬市で肉用牛の繁殖農家だった祖父の手伝いで農家をスタートさせました。祖父が育てた母牛が品評会でグランドチャンピオンを取り、JAの指導を受けていく中で、専業農家として独立したい思いが高まりました。そんな中、JAから飯舘村で独立できる機会があることを聞き、以前から気にかけていた飯舘牛ブランドの復活に向けて同村で肉用牛生産を行うことを決めました。20年までに融資を活用して素牛を順次導入。5年後には80頭規模まで拡大させる計画です。「来年度中には牛舎が建つのでこれからが楽しみ」と話します。

 今後も震災からの復興や地域農業の振興に向けた取り組みを支援していき、地域の中核的担い手と位置づけ、経営再開を後押ししていきます。

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