JAグループ和牛繁殖飼育者協議会とJA全農福島は29日、第29回JAグループ和牛育成管理共進会を本宮市の県家畜市場で開きました。同共進会は、和牛改良を一層進める共に、和牛繁殖経営基盤の維持拡大、出品技術研鑽と飼養管理技術の向上が目的で毎年開催しています。
県内5JAで選抜した59頭の牛が出品され、当JAでは16頭を選出。全5区分のうち2区分で優等賞主席を獲得しました。
また、付帯事業でJA対抗「味自慢特選なべ」コンテストも行われ、お昼に振る舞われました。
同共進会の直前に行われた団結式では、菅野孝志組合長が「生産者が丹精込めて育てた牛と今までの成果を十分に発揮し、優秀の美を飾ってほしい」と激励しました。
審査では福島県農業総合センター畜産研究所の矢内清恭所長ら2人が審査員を務め、一列に並べられた出品牛を全国和牛登録協会の定める審査基準に基づき1頭1頭審査されました。
第4区(繁殖雌牛2頭群)では、渡辺孝一さんが出品した「ひさこ号」と斎藤正剛さんが出品した「かねなり60号」が優等賞主席を受賞。さらに5区(母娘2頭群)では、渡辺孝一さんが出品した「やすこ号」・「しげこ号」が優等賞主席に輝きました。全5区分の優等賞主席の中から選ばれる名誉賞は、惜しくも逃しました。
3頭の牛を出品した安達地区の渡辺孝一さんは、「3頭出品したので飼養管理に大変苦労したが、2区分で優等賞主席を受賞できたのでよかった」と嬉しそうに話していました。