当JA管内でナシ黒星病の感染・発病が拡大し、出荷量への影響や、産地の存亡にかかわる問題が懸念されています。このことを受け当JAでは、農業振興支援事業を活用し防除薬剤1回分を管内の生産者に支援配布します。
同事業は、地域農業の振興や生産農家の所得向上を目指していて、農業経営における規模拡大や高品質・安定生産に取り組む農家を支援する取り組み。今回配布する防除薬剤は「オーソサイド水和剤」で、管内の栽培者約550人に、合計約3300袋を配布します。
10、15日には、管内6か所で「ナシ黒星病撲滅対策 生産者集会」を開き、黒星病への理解を深め、防除対策の強化を確認しました。
ナシ黒星病は、葉や果実に黒い病斑を作り、そのまま成長することで病斑部分がかさぶた状になりひび割れをおこします。味に影響はないが、見た目の悪さから商品価値が下がってしまいます。
黒星病の発生要因として、前年の被害落葉と芽の鱗片で越冬することが挙げられるため、伝染源の被害落葉を処理し、胞子の発生量を減らすことで翌年の病原菌密度下げることが可能になります。
15日に野田支店で開いた生産者集会には、生産者ら約60人が参加しました。JAの永澤信弘役員代表は「黒星病への認識を持ち、地域全体で対策に取り組む必要がある。来年しっかり生産・出荷できるように、今できることをやろう。」と呼びかけました。