当JA福島地区りんご専門部会は、優良着色系ふじで葉摘みをしない生産方法の「葉とらずふじ」を新名称「紅一(べにいち)」として11月10日頃から販売を開始する予定です。
昨年ブランド化した同品種は、スタンダード品と比べ、色付きが良く糖度も高い。さらに省力化が可能なことから、生産者やJAでは大きな期待を寄せています。
一般的なリンゴの生産では、果実の着色時期10月頃に、果実周囲の葉を摘み玉回しして、果実に葉形が残らないようにします。しかし優良着色系「ふじ」は葉摘み作業をなくし、玉回しのみの作業で生産ができます。
同部会ではブランドの確立、所得アップを目指していて、現在栽培者は30人。生産面積は徐々に拡大しています。
15日には葉とらずふじの指導会を福島市内の園地で開き、生産者約60人が出席。JAの佐藤宏一営農指導員トレーナーが、葉を取らずに着色させるための管理方法、注意点について説明し、生産者らは熱心に耳を傾けました。佐藤トレーナーは「できるだけ作業を簡略化しながら、所得を上げられる方法を考えていこう」と呼びかけました。